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10月, 2019の投稿を表示しています

TMR-01 Shaula PMより

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皆さん、能代宇宙イベントお疲れさまでした。夏が終わりましたね。TMR-01 ShaulaのPM田村です。 今回の機体はTMR Projectの2機目の機体でした。TMRの説明は2019年3月大島のブログを見てください。まずは機体の概要から。全長2220mm、機体外径116mm、乾燥質量8.845kg、使用エンジンはHyperTEK L350で、機体デザインはさそり座がモチーフになっています。 今回のロケットは初の試みが多かった。「自団体初のL型エンジンの運用」「リーフィング機構を搭載したロケットの打ち上げ」「ピトー管の搭載」「海打ち機体初のカメラ撮影」等々。打上結果を簡単に述べると、当日に多少のトラブルがあり、三度目のシーケンスである、8月21日10:50に無事打ちあがりました。テレメトリデータも無事受信。しかし、GPSがない。みんなで海をながめて探すこと5分、FTEの優秀なカメラマンが望遠カメラで発見してくれて一安心でした。 推定最高到達高度1600m(FTE高度記録更新!)、開傘衝撃力の取得に成功(FTE初!)、安全に機体の回収に成功(TMR-00 Polarisからの改善点!)と成果のあった半面、ピトー管からのデータ取得、カメラデータの取得そして、メインミッションであったリーフィング機構の運用、ピトー管からのデータ取得、カメラデータの取得には失敗してしまいました。次の機体TMR-02はどう改善されて、どんな新技術が立証されるのか今後のFTEのロケットが楽しみです。 FTEに加入して人生が大きく変わりました。そんな活動も今回の機体で引退。団体最高高度更新に加え、IST賞の受賞もした。思い残すことなく引退できます。FTEメンバー、先生方、共同打上実験運営陣の方々、ありがとうございました!

陸打ちJ型ハイブリッドロケット"ほろ"プロジェクト報告

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こんにちは,9期の冨江です. 昨年の能代宇宙イベントでのG型モデルロケット"天照"に続いて今年もPMを務めさせてもらいました. 今回は9期(現在2年生)の技術力向上を目指した機体として初めてほぼ9期だけでハイブリッドロケットの開発に取り組みました. 機体には側面および中央部にそれぞれラズパイカメラ と360度カメラを搭載し、天照とは対照的な(ただし和風は一緒)黒ベースのデザインのロケットが出来あがりました. ロケット一本打ち上げるのに企画立案、予算組み、設計、製作、安全審査、当日の運用とかなりの労力がかかっていることを改めて確認させられたプロジェクトとなりました. また、この機体"ほろ"は学生ロケットとしては珍しいタイプエス社様主催のロケットデモンストレーションという、普段のように各団体で協力して打ち上げるではなく、打ち上げのオンタイム精度、高度予測精度、機体の技術的な評価などに点数をつけて競う部門に参加しました. 実際ロケットがオンタイム(打ち上げ予定時刻ちょうど)に打ち上げられる例は少なく、だいたい遅延してしまいます. 最近は学生ロケットの知名度も少しづつあがり、外部の方も見に来てくれる中、やはり遅延すると期待を裏切ってしまう形になるので、安全面や成功率との葛藤はありますが自分としては大事な部分だと思います. さて、当日の結果ですが、言ってしまうと打ち上げは失敗してしまいました.原因はエンジンの不具合で、ランチャーレールから飛び立つことも叶わず"ほろ"は横倒しになってしまいました. ただし、リハーサルこそトラブルがありバタバタしたものの当日の運用はかなりスムーズで、点火も予定時刻の10秒前と打ち上げるまでは完璧に進みました. 打ち上げこそ失敗したものの、9期の技術力、プロジェクト運用能力の成長は感じられたので、プロジェクトの主目的は達成できたかなと思います. 打ち上げに協力してくださった能代宇宙イベント運営の方々、タイプエス社様、プロジェクトを応援してくれた先輩方、団体を応援してくださっている皆さんに感謝したいと思います.ありがとうございました. 最後に9期へ拙いPMだったけどついてきてくれてありがとう! これからも一緒に楽しくロケットつくろう! 打ち上がった&q
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皆さんこんにちは.CanSatプロジェクトマネージャ(PM)の阿部です.  去る8月に行われた能代宇宙イベントCanSat競技の結果とプロジェクトの振り返りについて記したいと思います.「CanSatってなんだ?」って方は,是非私達のホームページの制作/CanSatについてのページを御覧いただけると幸いです.  私達が1年間取り組んできたプロジェクトは,CanSatの中でもランバックと呼ばれ,上空から投下されて着陸した後に,予め定められた目標地点に向かって自律走行を行うというミッションです.これは惑星に着陸して探査を行うといった惑星探査機を模擬したプロジェクトです.昨年のプロジェクトの反省点を基に,今年は去年の課題を乗り越えてミッションを行える機体の開発を目指してプロジェクトに取り組みました.  チームメンバーは2年生と3年生の合同チームで,2年生のメンバーが多いチームでした.私はPMとしてチームを牽引しつつ,ソフトウェアを中心に開発を進めていました.  CanSatの難しいところは沢山ありますが,規定のサイズと重量でミッションを行うことが出来る機体を設計することが最大の困難だと私は考えます.去年は構造系の設計が確り出来ていなかったため,パラシュートで降下して軟着陸したときに機体が損傷してしまい走れなくなるという失敗原因でした.そのため,今回のプロジェクトでは構造系の強化に努めました.出来るだけ軽く,強い構造を用意して,その中にミッション機器を詰め込んでいくのに時間がかかりました.ソフトウェアのプログラミングも,コードを書いては検証の繰り返しと,バグを除去していく作業の連続でした.ハードウェアもミッションを行うための機器を選定して,プロジェクト途中でデバイスを変更するなど,ミッションの実現に向けて取り組みました.  しかしながら本番では上手くミッションを行うことは出来ませんでした.目的高度50mからキャリアを開放し投下したが,その際,空中でパラシュートと機体が分離してしまい,落下して機体の一部が破損してミッション継続不可能となりました.原因は,機体の高度を決定する温度・気圧センサ値に外れ値が出てしまい,意図しないタイミングで,機体がパラシュート分離の動作を行ってしまったためでした.    私としては大変に悔しい思いで一杯です.昨年の失敗を乗り越え
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こんにちは! F.T.E. 社会事業局10期の大岡です! 8月31日に私たちは富沢小学校でペットボトルロケット教室を行いました。 ペットボトルロケットは小学生が持参してきてくれたペットボトルと牛乳パックで作りました。今回はFTEメンバーが小学生につきっきりで作る形式でなかったので、小学生たちは最初は戸惑いながら作っていましたが、みんなしっかり作ることができていました! 当日は暑いくらいの快晴で、ロケットを発射するときは綺麗な青空の中、遠くまで水を発射しながら飛んでいくロケットが印象的でした。自分が作ったロケットがしっかり飛んで行くところを見て小学生たちは笑顔になり、「とても楽しかった」と言ってくれたのは本当に嬉しかったです! 私たちも本当に楽しかったのですが、1つだけ私には心残りがあります。夜に行う予定であったキャンプファイヤーを見たかったなー... 楽しかった夏休みも終わり、日常が戻ってきてしまいますが、夏の思い出を糧にこれからも頑張っていきましょう!