BEAR PMより
どうもF.T.E.7期熊こと村上です。皆さん能代宇宙イベントお疲れさまでした、そんで大変お世話になりました。楽しかったですか。熊は楽しかったですよ
まずは簡潔にNSE14の海打ち機体BEARの結果報告から
8/21/AM6:00 点火
点火シーケンスに問題はなく無事ランチクリア。しかし機構が開かず弾道落下。着水後回収船により回収成功。着水の衝撃により機体は大きく損壊していたが主要コンポーネントは分断されず回収成功。また、水密区画は破損していたがフライトデータの回収に成功。弾道落下の原因は横扉開閉機構の扉を保持していたサーボに連続的に大きな負荷がかかりバッテリーの電力を使い果たし、機構が動作しなかったと思われる。以上のことはフライトデータが上昇中に途切れていたこと、回収後のバッテリー電圧が機構動作に要する電圧に満たなかったことから推察。最高高度は700m近く、落下分散等は概ねシミュレーションと一致。
ってなもんでした。以下駄文なので先にお礼だけ言っときます。
伊豆大島から能代まで、BEAR製作、打上に関わってくれた全ての皆さん本当にありがとうございました。至らないPMでしたが一緒にロケットやれて嬉しかったです。
あとは熊の個人的なあれなので読んでくれなくてもいいです
まずはPM的なほうから。この機体は前回の3月伊豆大島共同打上実験に向けて製作した技術実証機体でした。しかし打上チャンスを逃し続け、ついには伊豆大島を発つ日の朝を迎えました。午前中の打上ウインドウはあったのですが、機体捜索時間が取れるか微妙だったんですね。技術実証機というのは回収してフィードバックができないと仕方ない。断腸の思いで出港前日に現地メンバーで翌日のNoGoを決めました。”打てない”ことはあっても”打たない”ことを選択したのは団体として初だったかもしれません。ロストしても打つことによって得られるものは少なからずあったと思います。このときの判断がPMとして正しかったのか、未だにわかりません。まあ、かくしてBEARはランチャ上から完全回収され帰仙しました。これ伊豆のあとブログに書いた気がする。そっち読んでください
約半年経って迎えた今回の能代。PMとして考えていたことは「とにかく打つ」ことだけでした。この一機を上げるために協力してくれた団体内外のたくさんの方の尽力に報いるためにも、今度は絶対打ちたかったんです。個人的にはただただ一年間付き合ってきたロケットにけりをつけたかったです。今度は頑張るぞとか感情的なものじゃなく、強迫観念みたいな。
結果は前述の通り、弾道でしたが打ち上げること自体はできました。反省は書ききれないほどありますが、打てたので、けりがついたので、よかったかな。ただ、続いて設計者として、全体の製作見てる立場として的な方から。といっても細かい話は団体内の引継ぎ資料でやれって感じなので少ないです。
伊豆のBEARは機構設計の熊のエゴもあり、姿勢の悪いロケットだったんですが、能代はかなり背筋が伸びてしゃんとしてましたね。機体のぐらつきの話です。今回感じたのは設計通りに製作できてるな、最終的な成果物の精度が上がってるな、ってこと。これは歴代F.T.E.の機体と比較してもです。構造系一番の収穫なんじゃないすか?
ただ、設計自体は微妙、ってかひどい。高高度とか言ってんのに絶対打ちたくて安牌狙うから全然高度でねえし。これに関しては何かしたいからロケット作ってるんじゃなくてロケット作りたいからロケット作ってるタイプの人間の悪いとこが出ましたよね。申し訳ない
改修機ってのもあり設計はかなり早くに終わってて、設計通りに出来上がっていくのをみてて「思ってたより思ってたようになるな」と感じました。打上を見てる時も思ってた風向風速で思ってたように飛ぶなって感じでした。そのせいかシーケンス中自分でもびっくりするくらい感情の起伏がなかった。引退前最後のロケットなんだからもうちょっと泣いたりすればいいのに。つまらない熊ですね
まずは簡潔にNSE14の海打ち機体BEARの結果報告から
8/21/AM6:00 点火
点火シーケンスに問題はなく無事ランチクリア。しかし機構が開かず弾道落下。着水後回収船により回収成功。着水の衝撃により機体は大きく損壊していたが主要コンポーネントは分断されず回収成功。また、水密区画は破損していたがフライトデータの回収に成功。弾道落下の原因は横扉開閉機構の扉を保持していたサーボに連続的に大きな負荷がかかりバッテリーの電力を使い果たし、機構が動作しなかったと思われる。以上のことはフライトデータが上昇中に途切れていたこと、回収後のバッテリー電圧が機構動作に要する電圧に満たなかったことから推察。最高高度は700m近く、落下分散等は概ねシミュレーションと一致。
ってなもんでした。以下駄文なので先にお礼だけ言っときます。
伊豆大島から能代まで、BEAR製作、打上に関わってくれた全ての皆さん本当にありがとうございました。至らないPMでしたが一緒にロケットやれて嬉しかったです。
あとは熊の個人的なあれなので読んでくれなくてもいいです
まずはPM的なほうから。この機体は前回の3月伊豆大島共同打上実験に向けて製作した技術実証機体でした。しかし打上チャンスを逃し続け、ついには伊豆大島を発つ日の朝を迎えました。午前中の打上ウインドウはあったのですが、機体捜索時間が取れるか微妙だったんですね。技術実証機というのは回収してフィードバックができないと仕方ない。断腸の思いで出港前日に現地メンバーで翌日のNoGoを決めました。”打てない”ことはあっても”打たない”ことを選択したのは団体として初だったかもしれません。ロストしても打つことによって得られるものは少なからずあったと思います。このときの判断がPMとして正しかったのか、未だにわかりません。まあ、かくしてBEARはランチャ上から完全回収され帰仙しました。これ伊豆のあとブログに書いた気がする。そっち読んでください
約半年経って迎えた今回の能代。PMとして考えていたことは「とにかく打つ」ことだけでした。この一機を上げるために協力してくれた団体内外のたくさんの方の尽力に報いるためにも、今度は絶対打ちたかったんです。個人的にはただただ一年間付き合ってきたロケットにけりをつけたかったです。今度は頑張るぞとか感情的なものじゃなく、強迫観念みたいな。
結果は前述の通り、弾道でしたが打ち上げること自体はできました。反省は書ききれないほどありますが、打てたので、けりがついたので、よかったかな。ただ、続いて設計者として、全体の製作見てる立場として的な方から。といっても細かい話は団体内の引継ぎ資料でやれって感じなので少ないです。
伊豆のBEARは機構設計の熊のエゴもあり、姿勢の悪いロケットだったんですが、能代はかなり背筋が伸びてしゃんとしてましたね。機体のぐらつきの話です。今回感じたのは設計通りに製作できてるな、最終的な成果物の精度が上がってるな、ってこと。これは歴代F.T.E.の機体と比較してもです。構造系一番の収穫なんじゃないすか?
ただ、設計自体は微妙、ってかひどい。高高度とか言ってんのに絶対打ちたくて安牌狙うから全然高度でねえし。これに関しては何かしたいからロケット作ってるんじゃなくてロケット作りたいからロケット作ってるタイプの人間の悪いとこが出ましたよね。申し訳ない
改修機ってのもあり設計はかなり早くに終わってて、設計通りに出来上がっていくのをみてて「思ってたより思ってたようになるな」と感じました。打上を見てる時も思ってた風向風速で思ってたように飛ぶなって感じでした。そのせいかシーケンス中自分でもびっくりするくらい感情の起伏がなかった。引退前最後のロケットなんだからもうちょっと泣いたりすればいいのに。つまらない熊ですね
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